『札幌・北海道内』の企業や大学 医務室の看護師求人・募集の現状
北海道は、550万人あまりという都道府県として8位の人口規模と、世界40位前後にあたる経済規模を持つ地域で、政令指定都市である札幌を中心に、多くの企業の本社、支店、生産拠点や大学が集まります。こうしたところには、医務室をもつものも多くあり、看護師の求人・募集があります。
札幌市内には、北海道ガスや北海道電力、JR北海道など本社をおく企業が多くあります。また、札幌市内各地の工業団地や、食品加工が多い旭川市、石油・パルプが盛んな苫小牧市、新日鉄住金室蘭製鉄所がある室蘭市などに製造業の生産拠点がおかれています。大学では、北海道大、札幌医科大、札幌市立大などがある札幌市を中心に、旭川、室蘭、函館、帯広など拠点となる都市で大学があります。こうした地域が、北海道における医務室の看護師求人・募集の中心になるとえるでしょう。
また、北海道では、観光業も盛んで、温泉、スキー場などといったレジャー施設が、道内各地にあり、外国からの観光客も増加しています。企業などだけでなく、札幌国際、富良野、知安町のニセコマウンテンなどといったスキー場でも、シーズンである冬季限定で、救護室で待機したり、コースを巡回したりする看護師の求人があります。ただし、スキー場での募集であるからといっても、スキーができる必要はなく、あくまでケガや体調不良の際の応急対応が主業務となっています。
近年の北海道では、札幌市や釧路市で大規模コールセンター誘致の進行や、石狩市でのIT企業による大型データセンターの設置、札幌、函館、登別、釧路の弟子屈が、外国人受け入れ整備拠点となるなど、経済、観光の両面で新しい動きがあります。外国からも含めて、道外から北海道に来る人の益々の増加が予想されます。また、北海道の大学では、特色ある学部や学科を設置しているところも多く、道外からも多くの学生が集まります。こうしたなかには、寒さや雪なども含めて、北海道という土地に不慣れで、不安や心配を抱える人も少なくないでしょう。企業や大学などといった受け入れ側は、そうした人も受け入れ、対応していく必要があります。もちろん、こうした施設の医務室から求人・募集が出される看護師も、このような対応と無縁ではありません。その人の後ろにある「背景」も視野に入れて、業務を行っていくことが求められるでしょう。
