医務室における看護師の仕事内容 その3「健康相談・保健指導」
医務室に勤務している場合には、健康相談を受け付けるのも仕事内容に含まれているので、健康診断以外の時であっても健康相談は行っています。特に企業の医務室に勤務している産業看護師の場合には、健康相談がメインになってくると言っても過言ではありません。では、どのような健康相談が多くなっているのでしょうか。
やはり企業には10代から60代までの人が働いているので、年上の人ほど健康相談に訪れる人が多くなっているのですが、一般的には肩や腰の痛みが多くなっています。人によってはこまめにマッサージに行くことや、接骨院などを受診して改善している人もいるのですが、中にはこのような対策を行っても、あまり症状が改善されない場合もあります。
また、すぐ風邪をひいてしまうという相談や、咳が止まらないと言った相談、頭痛が治らないと言った相談も比較的多くなっています。しかし、看護師はあくまで医師ではないので、その場で治療をするようなことはありませんが、このような医療機関へ行ってみるべきという回答はできるため、医療に関する知識だけではなく、おすすめできる医療機関のことも知っておくべきでしょう。
産業看護師の場合には、健康についての相談だけではなく、健康指導も仕事内容に含まれているのですが、健康指導というのは、簡単にいえばタバコは止めるべき、お酒を半分に減らすべき、夜更かしを止めて早めに寝ることを心がけてほしいと言ったアドバイスになります。
もちろんアドバイス通りに行ったからと言って、現在かかっている病気が確実に治るとは限りませんが、何もやらないよりは確実にやった方が自分のためになることだけは確かです。また、健康指導を行ったとしても本人が実行しなければ全く意味がありませんので、長期的に実行するということが大切だということを教えなければいけません。このような指導を行うためには、それ相応の知識が必要になるので、産業看護師になるにはある程度経験が必要なのです。